明日から入院である。
日記帳は荷物の中に入れてしまったのでこの場に心境を記す。
不安でたまらないが、同時に喧しい世俗から一時離れられるという嬉しさある。
最近では4月に近いということもあり、周りの人達が就職したり
大学を卒業したということをよく耳にするようになっていた。
そういった事を風のうわさやネットで知るたびに自分は何ともいえない不安感に襲われていた。
この不安感は入院するだけでは消えはしない事は重々承知である。
現状が例えどれだけ良くなろうとも、夜の帳が降り、外が闇に包まれるのと同時に
自分の心は何度も言い知れぬ不安に襲われるのである。
それは一生消えまい、戦うべき相手はくじけそうな自分である。
精神科に入院するような事があっても変わるまい。薬では治せない不治の病だ。
しかし出来る限りの事をすることで、例えどんな最後を迎えようとも後悔することは避けることが出来る。
結局、周りがどう変わっていこうと自分には自分の出来る事をやるしかないのだ。
そして今、自分が出来る事は入院して怪我を治すことだ。
ではそんな不安を抱きつつ眠りの世界に落ちるとする